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みかん箱
今回、みかん箱のパッケージを
デザインさせていただく機会に恵まれた。

みかん箱って、ほとんどどれも同じな気がしてた。
多分、ほとんどの農家の方達は箱について、
容量や流通には興味があるものの、
グラフィックにはあまり興味がないのだろう。

一方、お客さんはどうかと言うと、
中身のみかん以外はほとんど気にされないのだろう。

しかしながら、グラフィックを変更するということは、
箱の抜き型代や印刷版代など、
今までに無い余計なコストが必要になる。

それでもいいから、
オリジナリティのある箱にしてみたいと、
今回のクライアントは言ってくださった。

そこで、こんな箱を提案した。
c0195438_2332579.jpg
↑模型 1/5サイズ

俗に言う「みかん箱」形状ではなく、差込タイプいう形状。
このような形状にしたのは、
一度開封すると半開きになってしまう箱がイヤだったから。
それよりも、何度でもちゃんと閉じられて、
開け閉めも容易なこの形状であれば、
キッチンでもリビングでも、どこにあっても良い感じだと思えた。

それに、「スイーツ」のような感じにもしたいと思った。
スイーツの箱を開けるようなドキドキ感や、
丁寧に扱う意識は味にも影響すると思う。

静岡に住んでると、みかん産地だけに、
特にこの時期は、いつも食卓の上にあるような存在だし、
人によっては「みかんは食べ物じゃなく飲み物だ」と言って、
いっぺんに口に放り込むような話(笑)もあるけど、
もう少し、スイーツのように大切に感じながら食べるのも良いと思う。

つまり、大袈裟に言えば、
この箱によって味が良くなるようなものにしたかった。

デザインというものは、
お金持ちの道楽的な要素がある。
また、デザインなんて無くていい、
機能面やコスト面の二の次という扱いもされがち。
自分自身もそういう気持ちが無くもない。

それでも、例えば誕生日にもらうプレゼントのように、
贈り物というものは、生きるうえで絶対必要ではないものの、
気持ちがこもっていればいるほどに嬉しいものである。
そんな「無くてもいいけど、あったら嬉しい」というものこそが
デザインだと考えている。

このパッケージもそう思ってもらえたら嬉しいなぁと思う。



そんなわけで、今製作に入っている。
この箱に入ったみかんをお世話になってる人にプレゼントしたい。
静岡の人間である自分が、
静岡の名産品を贈り物にできるということと、
そのパッケージを手掛けたものであるということがとても嬉しい。
多分、もらう本人より、贈る自分が嬉しい。
[小泉]
by koizumisekkei | 2009-12-05 02:34 | Comments(0)
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